パウダーの白馬コルチナスキー場その1

2019年1月8日から3泊4日で信州の白馬コルチナスキー場に行ってきました。

白馬コルチナスキー場は先シーズンに引き続き、2回目の訪問です。前回の訪問は、1月にもかかわらず雨にたたられ、また、不整地の名物コースが全面的にクローズとなり、最悪の結果となりました。

白馬コルチナスキー場に行くようになったのは、カナダのヘリスキー、CMHで知り合ったご夫婦に教えてもらったのがキッカケでした。
彼らは信州の地元の方で、八方をシーズン券で滑っておられました。八方に遊びに行った時、彼らにコルチナが面白いと聞いたのです。白馬で深雪を楽しめる確率の高いスキー場は、八方尾根か白馬コルチナが最右翼でしょうとの事でした。

いろんなスキーの楽しみ方があると思うのですが、その中でも、競技スキーと深雪滑降が最高だと思います。
特に深雪滑降は、最高のパウダーに出会った時、宇宙遊泳の無重力状態のような浮遊感を味わえます。頭からパウダーをかぶり、息も出来ないのではないかと思うほどのスキーをした時、最高の悦楽を感じます。そのような至高の体験をした人の中にはパウダージャンキーと呼ばれるほど、深雪滑降にはまってしまう人たちがいるほどです。

私はもう還暦を何年も前に過ぎ、また、腰痛、膝痛などで、若い方たちのようなスキーはもう出来なくなっています。深雪を求めて山を登るような体力は残念ながら残っていません。なんとかゲレンデの中で深雪を楽しめるスキー場がないかと探していました。(笑)
それが今回、この白馬コルチナスキー場で体験できたのです。

白馬コルチナスキー場は、奥白馬と言われるように白馬エリアの最北端にあり、豊富な積雪量を誇っています。
標高は、最上部 1402m 最下部 872m 標高差 530m
コース数 16本
最大斜度 42度(稗田山コース2)
最大滑走距離 3.5km(稗田山林間コース~池の田ゲレンデ)

白馬コルチナスキー場はすり鉢状になっており、どのコースも赤い屋根が特徴的なホテルグリーンプラザ白馬に向かって滑り降りていきますので、初めての方でも迷うことなくホテルのすぐ前まで滑り込む事ができ、大変分かりやすく便利です。
また、キッズプレイパークがホテル正面にあり、子供連れのスキーヤーにも安心して子供を遊ばせることができるようになっています。

リフトは全部で6本です。ホテルスキー場側出入り口からゲレンデに向かって、左手の第1ペアリフト。正面の第2クワッドリフト、右手の第3クワッドリフトがあります。第2クワッドリフトの終点の先に、頂上に行く第4ペアリフトがあり、第2クワッドを降りて、ホテルに向かって滑り降りていく途中の左手に第5ペアリフトがあります。また、第1ペアリフト終点の白馬乗鞍スキー場側に第6ペアリフトがあります。

初心者におすすめのコースは、ホテル正面で第2クワッドリフト横の、平均斜度 10度の広大な緩斜面、池の田ゲレンデ。第6ペアリフト横のわらび平ゲレンデ。そして、第4ペアリフト終点の頂上から池の田ゲレンデに続く、道路状になった稗田山林間コースがあります。

中級者には、第3クワッド横の平均斜度14度のラビットコース、第1ペアリフト横の一本松コースが気持ちよく滑れそうです。
そして、中級者に挑戦してほしいコースが、第2クワッドリフトの終点から右手上部に見える平均斜度26度の一枚バーン板平コース、バーンが荒れると中級者にはかなりキツイかも知れませんが、圧雪したすぐ後であれば最高に気持ちよい滑りが楽しめるでしょう。

上級者には、やはり非圧雪コースでしょう。
第4ペアリフトで上る上部のエリアはほとんど圧雪していません。ドカ雪が降るとノートラックのパウダーを楽しめます。

超上級コースと言われている、白馬コルチナスキー場の名物コース、最大斜度 42度の稗田山(ひえだやま)コース2は、上部が少し狭くなっており、中間部からは少し広くなりますが、きつい斜度が最初から最後までずっと続きます。バーンが荒れているとかなり手ごわくなります。また、第5リフト横の平均斜度 30度のジャイアントコースもかなり手ごわいコースです。

また、スキー場の全山のツリーエリアが、自己責任の名の下、解放されています。このツリーエリアが世界中のパウダージャンキーをここコルチナに引き寄せているようです。さらに、スキー場の裏側、通称裏コルチナと呼ばれるエリアもあるそうで、白馬コルチナはパウダー好きを魅了してやまないスキー場のようです。

初日、お昼頃に到着後、3時まで部屋に入れないため、更衣室で着替えて早速ゲレンデへ。
天候は雪。足慣らし後、稗田山コース1、2、3、板平コースを滑走。コースはかなり荒れていて、四苦八苦しながら降りて行きました。
稗田山コース2、3は、前回、クローズされていたため、初めての滑走でした。雪のため、視界が悪く、周りの景色が ほとんど見えません。
稗田山コース2を滑った後、再度、頂上まで登り、ゆるい尾根筋を下っていきます。コース2の入り口を過ぎ、コース3に滑り込もうとしました。

しかし、少し下ったところにリフトの降り場があり、立て看板がありました。”この先 白馬のりくら” ”注意! コルチナ券では乗鞍スキー場のリフトは利用できません。”とあるではありませんか! 尾根筋の左側にコース3があるものと思い込んでいたため、左側は注意して見ていたつもりでしたが、通り過ぎたのかも知れません。戻るしかないと思い、登り返そうとしたのですが、どこまで戻ればよいのか、皆目見当もつかず、また、登りきるだけの体力もありません。とうとう諦めて、乗鞍スキー場のリフト券を買ってコルチナに戻るしかないという結論になりました。
どんどん下って行き、荒れたバーンに苦労しながらも、やっと最下部のゲレンデに到着しました。

てっきりここが乗鞍スキー場だと思い、近くにいたシニアの方に、コルチナに戻るのはどうすれば良いのか聞いてみました。しかし、彼は、ここがコルチナだと言い張ります。どうも話が通じません。ホテルはどこだと聞くと、下の方を指さします。なんと、特徴的な赤い屋根が見えるではないですか。そうです。ここがコルチナだったのです。と言う事は、さっき苦労しながら降りてきたコースが稗田山コース3だったのです。
後から確認したのですが、稗田山コース3は、頂上からのゆるい尾根筋をまっすぐ進んでいくと自動的にコースに滑り込めます。見晴らしが良ければ、コースの入口から赤い屋根のホテルが見えますので、迷う心配は全くありません。途中、リフト降り場と立て看板があるところから尾根筋の右側に滑り込むと白馬のりくらスキー場に滑り込めるようです。立て看板は尾根筋の右側を降りた時の注意勧告だったようです。
初めてのコースと視界不良がもたらした、冷や汗ものの体験でした。(笑笑笑)

2日目、大雪警報が出て、一日、雪。第4ペアリフト、第5ペアリフトがクローズになりました。
第4、第5が動かないとまるっきり面白くありません。

3日目、天気が回復。良い天気です。
リフトもすべて動く予定です。
昨晩のスキー場の降雪量は +50cm と発表されています。

スキー場上部の非圧雪コースはすべてノートラックのパウダーです。
今回、第1、2、3リフトは 8:30 第4リフトは 9:00 第5リフトは 10:00 から動き出します。
足慣らしに、第1を2本滑った後、第2リフトで第4リフトへと登って行きました。

第2リフトを降りた時、わが目を疑いました。頂上に向かう第4リフトの乗り場には、5,6重のリフト待ちの列が出来ているではないですか。それも、ほとんどが白人です。まるで、外国に来たようでした。白馬在住のパウダージャンキーがすべて集合したようでした。英語以外の言葉もあちこちで話されていました。とにかく、”ここは本当に日本なの?” とあきれるくらいでした。またボーダー以外の彼らは全員ファットスキーをはいています。普通のゲレンデではなかなか見ることのできない、あらゆる種類のファットスキーを見ることができました。まるでファットスキーの展示会のようでした。

リフトに乗るのに30分近くかかったため、ノートラックのパウダーが次々につぶされていきます。しまったと思ったのも後の祭りです。
コースの端にかろうじて残ったパウダーで久しぶりの深雪を楽しんだものの、バーンはだんだんと荒れていき、昼前には、あれほどいた白人の皆さんもどこに消えたのかほとんど見受けなくなってしまいました。
ツリーエリアに入ればまだまだパウダーを楽しむことができそうなのですが、ここの林間は木と木の間隔が狭く、また、斜度もきつく、私の実力では入る気がしませんでした。

最終日、前日の晩から 5cm ほどの降雪がありました。
コースは上部を除いて、きれいに圧雪されていました。
グルーミングされたバーンをカービングで切れ上がるのもとても気持ちのいいものです。
ひざもだましだまし、何とか最後まで持ってくれました。久しぶりに気持ちのいいスキーを満喫出来ました。(笑)

今回、2回目の宿泊になるホテルグリーンプラザ白馬について簡単に紹介します。

このホテルは、ゲレンデの真前にあり、スキーを担ぐことなく、スキーイン、スキーアウトができます。
ちょっとした休憩なども自分の部屋ででき、特に小さな子供をお連れの方には最高でしょう。

食事は、基本、バイキング形式で、毎日少しずつ料理も変えているので飽きることなくおいしくいただけます。また、少し料金を足せば、信州フレンチや信州田舎会席に変更することもできます。前回、フレンチ、会食、両方試してみましたが、今回は、すべてバイキングにしました。バイキングで十分ではないかと思うところです。

チェックインは 3:00 からになります。2:30 ぐらいからチェックイン手続きが始まるので、少し早めに入室できるかもしれません。
チェックアウトは 10:00 です。事前チェックアウトが可能ですので、込み合わないうちにチェックアウトをし、10時までにルームキーを返却すれば良いとのことです。

このホテルには北アルプス山麓の地下 1221m から湧き出る天然温泉があります。
泉質は、炭酸水素塩泉。源泉の温度、62.7度。加水、加温しているそうです。美人の湯と言われるくらいのいい湯ですので、出来るものなら源泉かけ流しで入りたいものです。残念です。
ドライサウナ、ミストサウナ、水風呂、露天風呂、寝湯、漢方湯等、色々な湯があり、大変気持ちよく入浴出来ます。
私的にはこのお風呂が一番気に入っているところです。
入浴時間は、5:00~10:00 13:00~0:00 となっています。
シャンプー、リンス、ボディソープは、馬油を使った高級な製品で、わざわざ自分のシャンプー等を持ち込まなくても十分ではないかと思います。

ホテルの料金は、早割等があり、リフト券も予約時に格安に料金に含めることができます。時期により料金設定が変わるみたいですが、早い時期にはかなり安く宿泊することができ、リーズナブルでおすすめです。

ホテルからは、長野駅、白馬駅、南小谷駅等への送迎バスが運行されています。参考のため、運行表のコピーを掲載しておきます。予約が必要な場合や時刻の変更等がある可能性もありますので、詳細はホテルの方に確認をお願いします。

今シーズンは、ここコルチナにあと2回来る予定です。1月24日からと2月14日からの3泊4日で予約を入れています。
もし、その時、今回のようなドカ雪が降れば、今回の経験を生かして、朝早くからリフトに並ぼうと、密かにリベンジに燃えています。(笑)

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