2018年7月3日からのソウル訪問で訪れたマッコリ専門店、ヌリンマウル醸造場センターワン店の紹介です。
何年か前に、当時、ソウルに6年ほど在住の日本人女性に教えてもらった、マッコリ専門店です。彼女はマッコリが大好きで、いろんなマッコリを飲んだのですが、今は、ここ、ヌリンマウルの生マッコリにはまっているとの事でした。
ヌリンマウル醸造場センターワン店は、地下鉄1号線 チョンガク(鐘閣)駅と地下鉄2号線 ウルチロイック(乙支路入口)駅の中間くらいの所、チョンゲチョン(清渓川)の南側、を東(東大門方面)に少し行った所にあります。明洞からは北東に7〜8分ほど歩いたところで、近代的なビルがそびえ立つ、ビジネス街のど真ん中です。店は階段を上がった2階にあるのですが、1階の入り口の前は公園のような広場になっており、そこからは、近代都市ソウルの片鱗をかいま見せるように夜の摩天楼がそびえ立っています。思わずカメラを手に取りたくなる、インスタポイントだと思います。
階段を上がり、ウッドデッキを通ってヌリンマウル醸造場に入っていくのですが、その通路には、マッコリを醸造するときに使ったのではないかと思われる、白い甕が何個かおいてあり、また、何に使うのかわからない機械が片隅に置いてあったりします。ライトに浮かび上がったウッドデッキは、店に入る前から、私たちの期待を高めてくれる雰囲気作りをしてくれているようです。
店内は奥に長く伸びており真ん中に醸造所があります。シックな内装にうまく溶け込むように銀色に輝くタンクがあり、ここで本当にマッコリを造っているとは想像もつきません。言われなければ、インテリアの一部としか思えないでしょう。
店内は、広々とした頭上空間と全体的にトーンを落とした照明のおかげで、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。4人掛けのテーブルを中心に、264席あるそうです。
ヌリンマウル醸造場と言う名前をつけている所を見ると、マッコリバーというよりも、マッコリの醸造場で作りたての生マッコリを直売する所、と言うことを強調したいのかもしれません。
このヌリンマウルマッコリは、2015年の大韓民国ウリスル(私たちの酒)品評会で生マッコリ部門の大賞を受賞しており、韓国人の誰もが認める美味しい生マッコリです。
人工甘味料を一切使用せず、純国産の米と伝統ヌルク(韓国の麹)のみを使用し、伝統的な製法により造られ、加熱処理もせず、酵母や乳酸菌が生きている生マッコリ。
この生マッコリを発酵日数によって、春、夏、秋、冬という名前の4種類のマッコリに分けて製造直売しています。
春(ポーム)は、発酵日数が、1〜2日
夏(ヨルム)は、発酵日数が、3〜5日
秋(カウル)は、発酵日数が、6〜7日
冬(キョウル)は、発酵日数が、8〜10日
春の、さらっとしたさわやかなのみ口から季節が進むにつれ、まったりとして、少し酸味と微炭酸が入り混じったこくのある味に変化してくるようです。
この各季節のマッコリを、1リッター 8000ウォンで提供しています。
私が初めて行った当時、会員になれば、1万ウォンで2時間、マッコリが飲み放題というシステムがありました。しかし、マッコリ、1リッターというのは結構飲みごたえがあります。間違いなく元が取れると自信のある方、挑戦してみてはいかがでしょう⁉︎
また、注文もしてないのに、春、夏、秋、冬の4種類のマッコリを少しずつ入れた試飲セットが出てきました。4種類を試して、気にいった季節を選べという事らしいです。この粋なはからいに、私たちはおおいに感心したものでした。
その後も、ここ、ヌリンマウルに来た時、試飲セットが何回か連続で出ていたのですが、最近は、出ていないようです。
私は、秋を気に入っているのですが、ここの常連さんもやはり、秋から冬へと注文される方が多いように感じます。
ここのメニューは、日本語と英語で捕捉しています。辛さの表示もあり、また、量も何人分と書いてあるので、料理の写真と共に非常にわかりやすくなっています。我々、外国人には分かりやすい配慮だと思います。
料理は種類もたくさんあり、とても美味しいのですが、季節によって内容が変わります。前回の時、日本では食べられない、ユッケを注文し、とても満足したのですが、今回はメニューが変わっており、ありませんでした。個人的に、ユッケは置いておいて欲しかったですね!!
ヌリンマウル醸造場の店舗はここ以外にも、カンナム(江南)にあと2軒あるそうです。
前回もそうだったのですが、売り切れてしまったのか4種類のマッコリのうち、春しか置いていませんでした。店員さんに何回も確認したのですが、ぶっきらぼうにないの一点張りでした。
はじめに春を飲むのはいいのですが、春ばかりでは飽きてきます。今度行くときは、秋、冬があるか、確認してから行くつもりです。
人気が出すぎて製造が間に合わないのかなと思ってしまいます。
非常に残念です。
また、この店に、7時前後に行く時は、必ず予約をした方がいいと思います。会社帰りのネクタイ族でいっぱいです。へたをすると、かなり待たされます。
観光客でなく、地元のサラリーマンがあふれかえっているという、地域に愛されているマッコリレストランです。
ぜひ、訪ねてみてください。
ヌリンマウル醸造場センターワン店
ソウル特別市中区水下洞67 未来アセットCENTER 1 ビル2階
TEL : 02-6030-0999
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