ソウル訪問 LCC(2)チェジュ航空

 7/3から3泊4日で米朝頂上会談の余韻冷めやらぬ(?)ソウルに行って来ました。

 南北合わせて500万人にのぼる死者を出したと言われる朝鮮戦争休戦から65年、両軍の総司令官が握手するという歴史的な会談。
 期待は否が応でも高まり、世界中が固唾を飲んで見守りました。私もテレビに一日中かじりついて見ていたのですが・・・
 平和への掛け声は高々と轟いたものの、足元を見てみると、そこには何も変わっていない現実が横たわっていました。
 取り敢えず、直近の戦争の危機は回避されたようですが、話の次第では元の木阿弥になってしまう可能性も多分にあるようです。
 しかし、今のところ、情勢は圧力から対話へと変化しており、昨年末からは考えられない平和攻勢を大いなる希望を持って見守って行きたいところです。

 関空からソウルへの航空便で、今回、ヒットした最安値のLCCはチェジュ航空でした。
 前回のエアソウルの時に、LCCをさんざんこき下ろしたんですが、やはり、安さの魅力には勝てません、自分の節操のなさが本当に情けなくなります。皆さん、お許しを・・・(笑)
 前回のLCCのデメリットを踏まえ、チェジュ航空でのソウル行をレポートさせて頂きます。

 まず、チェジュ航空のチケットは、通常運賃、割引運賃、特別運賃の3種類があります。
 どの運賃でも、機内に持ち込める手荷物は1個、10kgまでOKです。
 搭乗手続きカウンターで預ける事の出来る手荷物は、通常運賃では、20kgまでの手荷物1個、割引運賃では、15kgまでの手荷物1個です。特別運賃では預けることは出来ません。
 通常、ネットで1番安い格安航空券を探すと、特別運賃のチケットになり、手荷物を預けることができないようです。
 前回、機内に液体物を持ち込めず、悔しい思いをしましたので、今回は帰りの便だけ手荷物を預けられるよう、事前に手配しました。料金は1個15kg以内で2900円でした。しかしこれは24時間以上前に手続きをしなくてはならず、当日でしたら搭乗手続きカウンターで4000円になるそうです。(2017年7月28日に、事前割引は2000円から2900円に料金改定されました)

 チェジュ航空はエアソウルと違って日本に予約センターがあります。電話番号は0570-001132です。057ってどこの県にあるのかなと思い(バカですよね 笑)調べてみると、ナビダイヤルとの事でした。
 このナビダイヤルというのが大変評判が悪いらしいのです。特に、携帯からかけると20秒で10円というめちゃくちゃ高い料金がかかります。その上、カケホーダイなどの通話定額プランの対象外らしいです。
 しかし、超過荷物(?)の事前購入の申し込みをしなければならず、また、他にも色々と確認したいことがあったので、直接、電話をしてみました。耳障りな雑音とともに何やら声が聞こえて来るのですが、歳のせいか少し耳が遠くなっているようで(?)、何を言っているのかさっぱりわからず、通話を切らざるを得ませんでした。これは電話を掛けてくるなと言うチェジュ航空の意思表示かな(笑)と勝手に納得したのですが、後で調べると、根気強く操作し続ければ、日本人オペレーターにつながるそうです。結局、電話はあきらめ、ウェッブ上から手続きをし、無事、預入手荷物の事前購入手続きをすることが出来ました。

 座席の広さですが、前回のエアソウルでは通常のフルサービス航空会社と同じ広さでしたが、チェジュ航空の座席は少し狭いようです。同型機で比較したところ、フルサービス航空会社よりもチェジュ航空は乗客を多く乗せるため、座席を2列余分に配列しており、その分前後のスペースが狭くなっています。
 私の身長は176cmですが、今の若い方と違って、幸いにも(?)足がかなり短いので、座席に深く腰掛けていると全く不自由はありません。しかし、少し腰をずらしてゆったりと座ると膝が前の座席の背もたれに当たります。私は何とか我慢が出来ましたが、足の長い、今の若い人達にはかなりつらいのではないかと想像するところです。

 また、チェジュ航空では事前座席指定をしようとすると別料金が必要となります。足元が通常座席より広い最前列席と非常口席の指定は、片道、1500円の料金がかかります。また、残りの座席を前方よりA、B、Cの3エリアに分け、片道、それぞれ1000円、500円、200円の指定料金がかかります。なお、非常口席は乗務員からの英語または韓国語の指示が理解できなければ指定できません。
 2018年8月1日より座席指定料金が改定になっているようです。日本円の規定が無くなっています。それぞれ、1500円は、15000ウォンか15ドル 1000円は、10000ウォンか10ドル 500円は、5000ウォンか5ドル 200円は、3000ウォンか3ドルに置き換えてください。私も実際に経験していないので詳細は分かりません。格安航空券をお求めになった旅行会社に確認するのが一番だと思います。 

 手荷物、座席指定の詳細については、チェジュ航空のHPを確認ください。

 機内は場所によってかなり冷房が効いている座席があります。フルサービス航空会社でしたら毛布を貸してくれるのですが、LCCの事ですからひょっとしたら思い、聞いてみました。やっぱりレンタルは無いそうです。しかし、20000ウォンで売ってくれるそうですのでご安心を(笑)

 前回のエアソウルの時は、離着陸が仁川空港の第1ターミナルの一番端っこ(101~132番搭乗口)だったのでシャトルに乗らなければならなかったのですが、今回は端っこでは無い通常の搭乗口からの離着陸でした。LCCは皆んな端っこなのかと思っていたのですが(笑)、どうもケースバイケースのようです。

 仁川空港の搭乗手続きカウンターで長い間並ぶのっていやですよね。これを避ける方法があります。ソウル駅都心空港ターミナルで事前チェックインと出国審査が出来るのです。

 ソウル駅都心空港ターミナルはソウル駅の地下2階にあり、地下鉄の乗り口やロッテマートの反対側にあります。場所が少しわかりにくいのですが、ググればいっぱい出て来ますのでよく調べて行ってください。
 このソウル駅都心空港ターミナルを利用できる航空会社は、大韓航空、アシアナ航空、チェジュ航空、ティ-ウェイ航空、イースター航空の5社だけです。
 ここで事前チェックインをするためには、ソウル駅から仁川空港行きの直通の空港鉄道A'RX(エーレックス)の当日乗車券が必要です。
 この列車はソウルから仁川空港まで、最短43分、25〜45分間隔で運行しており、全席指定席です。料金は直通列車で 9000 ウォンと空港バスに比べてかなり安く、また、日本語のアナウンスもあり、快適に利用できます。

 地下2階に行くエスカレーターを降りると、空港鉄道のチケット売り場があり、そこでチケットを買って、奥の搭乗手続きカウンターで荷物を預けて事前チェックインを済まします。隣に、出国審査場があるので、搭乗券を見せて出国審査を済ませば後は搭乗時間まで自由にソウルを散策できます。出国審査は朝の7時から可能なので、朝一番に出国審査まで済ませば、最終日を目一杯楽しめます。ところで、出国審査は7時からなのですが、チェックインを7時までにするとソウル駅で出国審査ができず空港で出国審査を受けなければならないようです。チェックインは7時以降にした方が良いようですね!
 空港では一般の手荷物検査場の横の入り口から入り、並ぶこともなく、手荷物検査を終えると簡易なパスポートチェックだけで出国手続きを完了することができます。大幅に時間を短縮することができる訳です。

 私が成均館大学の語学堂に留学していた当時、よく、朝一番に荷物を預け、事前チェックインを済ませて学校に行き、昼からの授業も全て受けて最終の飛行機で日本に帰ったことを思い出します。しかし、その当時は出国審査の開始時刻は朝の8時からだったような気がするのですが・・・

 なお、チェジュ航空では3種類のチケットがあるのですが、全て、エコノミーで、チケットの種類によるサービスの差は無いとの事です。

エアソウルの時も述べましたが、今回のレポートも私の体験に基づく、チェジュ航空に限っての感想なので、LCC全般に通じるものとは思っていませんので、その点はご了承ください。

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