ソウル訪問 LCC(1)エアソウル

 2018/4/24から2泊3日で南北頂上会談直前のソウルに久しぶりに行って来ました。
 歴史的な頂上会談直前のソウルの雰囲気を肌で感じたい・・・と言いたいところですが、マッコリや韓国の味が恋しくて、我慢できなかったと言うのが本音のところです。(笑)

 去年の朝鮮半島は、米朝がお互い恫喝外交を繰り広げ、一触即発の状況で、いつ戦争が起こっても不思議じゃない状況でした。こんな韓国に行く勇気はとてもじゃないけど私にはありませんでした。しかし、今年に入ってピョンチャンオリンピックを契機に一気に北が軟化し、まさかの南北、米朝頂上会談が予定され、当分の間戦争という心配は無くなったようです。少なくとも5月末から6月初旬に予定されている米朝頂上会談までは戦争は起こらないでしょう。これを機に朝鮮半島に恒久的な平和が訪れればと願う淡い期待と、今までの失望の歴史からの疑心がない混じった複雑な心情を抱きながらも、今しか無いのではないかと慌てて飛行機を予約したのです。(笑)

 今年の2月、インチョン空港は第2ターミナルをオープンさせ、大韓航空は第2ターミナルに移りました。それに伴い、大韓航空のフライトスケジュールが大きく変わったようです。私はいつも岡山空港を利用していたのですが、インチョンからの岡山空港への帰りの便がインチョン発、朝の8時になっていました。これではソウルでの最終日が完全に無駄になります。岡山空港を利用できなくなったのです。

 私は大韓航空のモーニングカームのメンバーのため、大韓航空を利用する時、様々な優遇措置を利用できました。その為、出来るだけ大韓航空を利用していたのですが、利用空港が岡山空港から関西空港に変わったため、利用できる航空会社が大幅に増えたと言う事に気づきました。調べてみたのですが、関空からソウルには8社が就航しています。

 フルサービス航空会社(FSC)は大韓航空、アシアナ航空の2社、LCC(ローコスト・キャリア、コストを徹底的に抑えることによって格安の運賃を提供する航空会社)はピーチ・アビエーション、チェジュ航空、イースター航空、ティーウェイ航空、ジンエアー(大韓航空系)、エアソウル(アシアナ系)の6社です。日系のピーチを除くとすべて韓国の航空会社です。

 LCCを今まで利用したことが無かったのですが、料金が安いと言うのは大きなメリットです。私の日程、時間に合う航空会社と料金を調べてみると、最安値でエアソウルがヒットしました。往復で14,500円でした。なんといつも利用していた大韓航空の半値以下でした。家内と一緒ですので、1人分と昼食代が浮く計算になります。美味しいですね~(笑)一度乗ってみるべきだと即決しました。しかし、LCCには安さと引き換えに色々と不便なことがあるようです。

 今回、利用したのはエアソウルですが、他のLCCを利用したことが無いので、以下のことはエアソウルに限っての事としてご理解ください。

 まず、預託荷物は1個までは預けられると思い込んでいたのですが、Eチケットを見ると、荷物の欄が空欄になってました。問い合わせをしようと思い、電話番号を調べました。なんと、エアソウルの予約センターは日本国内にありませんでした。エアソウルに疑問点を聞こうにも、受付の電話がソウルにしかありません。安いという理由でLCCを利用する人に自分持ちで国際電話をしろと言うのは、質問を一切受け付けないと言う事にほかならないでしょう。

 そして、私が予約したチケットでは、結局、スーツケースを預けることが出来ませんでした。搭乗カウンターでスーツケースを預けるには別途、1個、5000円必要らしいです。手荷物は1個(10kg未満)機内に持って入れますので、預けるのはあきらめ、カミさんと2人で2個の手荷物を持ち込みました。しかし、これにも不便がありました。ソウルから液体の品物を機内に持ち込めないのです。いつもお土産に買っていた冷麺を泣く泣く諦めました。しかし、ビビンバ用の辛子味噌(テンジャン)は液体と違うんじゃないかなと勝手に納得して荷物に入れたのですが、手荷物検査であえなく没収!(泣)

 また、機内で3人席がいっぱいだったので、前の空いている席に移動しようとしたのですが、大きな声で(?)キャビンアテンダントに制止されました。”前の席は料金が違うのでダメ~!”(恥ずかしい~!)

 エアソウルのインチョン空港での到着、出発ロビーは第1ターミナルの1番端で、入国審査場へはシャトルを利用せざるを得ず、移動距離が大きく、時間がかかる事は覚悟しといてください。

 エアソウルをこき下ろしてばかりなので、利点を一つ。LCCの座席はかなり狭いと聞いていたのですが、エアソウルに関してはアシアナ航空の機体を流用しているのか、普段の座席と変わりませんでした。これが利点になるのかどうかは分かりませんが???

 LCCのチケットにはいろんな種類があるそうで、それぞれ料金が違うようです。エアソウルでは席の指定にも別料金がかかるそうです。格安航空券のサイトでチケットを比較するときはよ~く調べましょうね!

 後日調べてみたのですが、エアーソウルのチケットは、正規、割引、特別割引の3種類あるそうで、正規、割引のチケットでは受託手荷物(チェックインカウンターで預けることが出来る手荷物)を1個(15kg以内)預けることが可能ですが、特別割引のチケットでは預けることが出来ません。もちろん、我々が安く手に入れることが出来るチケットはほとんどこの特別割引のチケットだと思います。
 さらに、事前座席指定も料金が発生します。最前列、非常口座席は、片道 1500円、普通席は、500円かかるそうです。
 詳しくはエアソウルのホームページを参照してください。

 インチョンに着いたとき、韓国の電話会社のKTからレンタルWiFi(エッグ)を借りたのですが、帰国日に出国審査をすべて終わった後、返却するのを忘れたことに気が付きました。
 慌てて韓国の管理官に、レンタルWiFiを返却するためもう一度外に出してくれと言ったのですが、飛行機会社の職員が同伴しなければ外に出すことは出来ない。案内所で職員に連絡してもらえと言われました。
 幸い案内所では日本語が通じたため、事情を説明してエアソウルの職員に電話で連絡してもらいました。しかし、エアソウルの職員は同伴することは出来ないと取り付く島もありませんでした。しかも、その職員は韓国語と英語しかしゃべれず、日本語がわかる職員を出せと言っても取り合ってくれません。そのまま日本に帰って、WiFiを送り返せとの事でした。
 困り果てていると、案内所の職員が、KTなら中にデスクがあるので行ってみたらと教えてくれました。地獄に仏とはこのことでした。KTのデスクを探し、無事返却出来ました。大手の電話会社、KTだったから中にデスクがあったので、中小のレンタル会社だったらどうなっていたのかと思うとぞっとしました。

 しかし、後で考えると、同じことを10数年前にやっていたのです。(バカですよね~~)
 その時は大韓航空で、すぐに職員が対応してくれ、一緒に返却に行ってくれました。この対応の差は何なんでしょう? フルサービス航空会社とLCCのサービスの差とはこれほどあるんですかね~???

今回のソウル訪問からのアップ記事
 1 ソウル訪問 LCCのデメリット エアソウル
 2 ソウルのマッコリを楽しむ ウォルヒャン
 3 ソウルのミュージカル・演劇を楽しむ 三銃士

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