ヒポクラティック・サナトリウム・・・ニンジン・リンゴジュース断食 体験して来ました。(2)

前記事 ”ヒポクラティック・サナトリウム・・・ニンジン・リンゴジュース断食 体験して来ました。(1)” の続きです。

ニンジン・リンゴジュースの味ですが、初めて飲んだ時、リンゴの味はほとんど無く、ニンジンの味しかしませんでした。子供の頃、私はニンジンが嫌いだったんだと思い出したくらいです。(笑)しかし、レモンを絞って混ぜるとレモンの味でなんとか飲めるようです。最終的に、ニンジン・リンゴジュース一杯にレモンの1/4短冊を3個絞って飲むようにしました。

ニンジンは根菜類、リンゴは果物なのでジュースにしたとしても、糖質はしっかりあるようで、カロリーは、1日、1000〜1200カロリー程度摂取することになります。そのためか、断食期間中、空腹感はほとんど感じませんでした。これが水断食だったとしたら耐えられていたか自信はありません。

断食を始めて5日目と6日目に少し下痢気味になりました。職員の方に聞くと、よくあることで、お腹が痛いとかなんか特別な症状が出ない限り大丈夫だとの事でした。
お通じですが、ジュースしか飲んでないのに結構快適に出ていました。今まで、ダイエットに励んだ時は、便秘に悩んでいた事を考えると信じられない気がします。

私がここに来た目的の一つに、高血圧治療があります。ここにくる前の私の血圧は、170前後ありました。しかし、2日目の朝、血圧を測ると、なんと、147/93でした。え〜、なんでと叫んだ事を覚えています。まだ半日なのにどうなってるの?と本当にびっくりしました。帰るまで、私の血圧は140前後と私が思う"正常"を保ったままでした。^_^
しかし、現在、血圧は徐々に断食前の状態に戻りつつあります。塩分の摂取量が増えたからかと想像しているのですが、これからも定期的に断食をしなければならないのかと少し悲観的に考えています。

ここのHPを見ると、断食を始めて2〜3日すると身体から蓄積されたあらゆる毒素が出てくるとありますが、私の場合、舌苔が少し濃くなったぐらいで、それほど体調の変化というものは感じられませんでした。しかし、4日目の朝、いつものように散歩に出ようとした時、今日は体調がすごく良いのではないかと感じました。身体が自在に動くというのか、身体がすごく軽く感じたのです。体重が減ったからと言うことだけで無く、精神的にもスッキリと晴れわたった感じでした。やる気が出ると言うのか、すごくポジティブになっていました。
断食が精神療法にも応用されるのも不思議ではないと一人納得したことを思い出します。

ここに来た一番の目的は、ダイエットです。
淡路島の断食道場のホームページで見たような気がするのですが、一回の断食で、体重の約7%が減量できると書いてあったと思います。
だとすれば、サナトリウムに入る前の私の体重は82.3kgでしたので、目標は、7%減のマイナス5.8kgの減量です。
最終日の朝、私の体重は、76.4kg 5.9kgのマイナスでした。見事、ダイエット目標達成です。^_^

しかし、目標達成だと額面通りには受け取れません。断食初期は自堕落な生活で身体に溜まっていた水分(私の場合、ほとんどがビール???)が一気に減っていくので、平常生活に戻ると減った水分(ビール???)が戻る可能性があります。私の場合、この飛んだ水分量は約1.5〜2.0kgぐらいではないかと考えています。(サウナに入るとこのぐらいの体重減はざらにあります。)
ということは、総体重減少量から飛んだ水分量を差し引くと、実質的に減った体脂肪量は約4kgぐらいなのかなと推測しました。
実際、家に帰って4日目には、私の体重は断食最終日の体重からプラスの2.5kgになっていました。(泣)

ここで、断食中の体重と血圧の変化を書いておきます。

9/10  血圧 : 172    体重 : 82.3kg
9/11  血圧 : 147/93  体重 : 80.9kg マイナス 1.4kg
9/12  血圧 : 143/88  体重 : 79.6kg マイナス 2.7kg
9/13  血圧 : 146/93  体重 : 78.8kg マイナス 3.5kg
9/14  血圧 : 142/86  記帳漏れ(すみません)
9/15  血圧 : 138/87  体重 : 78.2kg マイナス 4.1kg
9/16  血圧 : 142/91  体重 : 77.9kg マイナス 4.4kg
9/17  血圧 : 144/85  体重 : 77.4kg マイナス 4.9kg
9/18  血圧 : 153/92  体重 : 77.3kg マイナス 5.0kg
9/19  血圧 : 152/91  体重 : 76.4kg マイナス 5.9kg

18,19日の血圧上昇は、足がつった為、塩分を少し余分に取ったのが原因でしょうか?

石原医師は、断食終了後の食生活についても言及しています。
過食ほど身体に悪影響を及ぼすものはない。1日3食食べなければならない必然性はどこにもなく、1日1食で充分である。
朝、ニンジン・リンゴジュースかハチミツ入りの生姜紅茶を飲み、昼は軽く蕎麦、そして夜は和食を中心とした好きなものを食べれば良いとのことです。
また、肉、乳製品等を避け、玄米等の自然食をお勧めされているようですが、この辺に関しては、私は門外漢なので、各自でお調べいただければと思います。

次に、私の断食終了後のことを簡単に記しておきます。

ここからは、せっかく減らした体重をいかに維持するかの戦いになります。

断食を終了して帰宅後、私の食生活は大きく変化しました。過食を防ぐため、1日1食か2食、それ以外はニンジン・リンゴジュースにしたのです。
始めは、朝、ニンジン・リンゴジュース、昼、そば等を軽く、夜、なんの制限もなく普通食と言うパターンです。このパターンで4日目にプラス2.5kgになってしまいました。(泣)

このまま増え続けたら何のために伊豆まで行ったのかわからなくなります。
それ以降、朝と昼にニンジン・リンゴジュース、夜に普通食と言うパターンにしました。これでやっと体重の増加が止まりました。しかし、減少はしません。

私のジュースは、サナトリウムのニンジン・リンゴジュースが美味しくなかった(笑)ので、ニンジンの量を減らし(小ぶりのニンジン2本)、リンゴを丸々一個、レモンも1個入れて作ってあります。このジュースは大変美味しいのですが、糖質が多くなっており、カロリーが少し高くなっているようです。
また、すぐに手足が冷たくなるところを見ると、断食からの続きで基礎代謝が下がっているようです。ダイエット中の停滞期の状態ですね。
そして、朝昼我慢する反動でバカ食いが止まりません。1日1食で1日分のカロリーを摂取しているようです。そして身体が非常事態と認識して、摂取したカロリーをひたすら蓄えようとするという悪循環に陥っているようです。

もし現代が氷河期とかであったら、少ない食糧を全て消化し、効率よくカロリーに変換して体内に蓄積し、過酷な環境に適応できる、生存競争勝ち組になっていたのは確実なのにとバカな妄想が頭の中をグルグル回ります。

というわけで、このパターンで体重を減らすには、かなり困難を伴うみたいです。もうひとひねりが必要なようです。

体重を減少させるためには、ニンジン・リンゴジュースは仕方ないとして、夜の普通食を見直す必要があるようです。
やはり、晩酌がネックなようです。しかし、これだけは止められません。(笑)
苦肉の策でビールを糖質カットにし、すぐにご飯を食べます。お腹がふくれると、アルコールを欲しいと思わなくなります。
このパターンで少しずつ体重が下がり始めたようです。
帰って来てから、約1ヶ月。現在、断食後の体重にプラス1kgです。何度も誘惑に負けながら、そしてアップダウンを繰り返しながら、やっとここまで来ました。しかし、ちょっと気を抜くと体重は一気に増えます。この戦いがこれからもずっと続くのかと思うと暗澹たる思いがします。

このままの状態では体重を減らすどころか、維持することも大変です。スキーシーズンももうすぐです。スキーを楽しむためにはもっと体重を減らさなければなりません。
今、もう一度、ヒポクラティック・サナトリウムに行くべきか悩んでいるところです。

今回、初めてヒポクラティック・サナトリウムでの断食を体験しました。
他の道場を経験してないので比較のしようがないのですが、ここでの断食は思っていた程苦しくなく、ストレスもほとんど溜りませんでした。
ダイエットを目的とされる方にとっては、はっきりと効果を実感できるでしょう。ただし、断食期間中、出来るだけ運動をされることをお勧めします。
また、デトックス、体質改善、精神疾患、病気治療等を目的とされる方にとっては、私としては何とも言えないところですが、言われているほどのことがあるのかなと少し懐疑的に考えているところです。(勉強不足で申し訳ありません)
ただ、”また行ってもいいかな”、と何事に対しても懐疑的な私が考えていると言うところに私の評価があるようです。

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