2019年7月15日(土曜日、海の日)より5泊6日で秋田・青森の温泉を巡る旅を楽しんできました。
大学生の娘の夏休みが少し早めに始まるようで、どこかに出かけたいといろいろと調べるうちに、伊丹・秋田便の格安航空券が往復で一人、13000円ちょっと(安~い)で買えることを発見。以前から東北地方への旅行の計画を立てようとしたのですが、いろいろと不都合が重なり、今に至るまで一度も東北地方への旅行に行くことができませんでした。
以前から乳頭温泉や八甲田の酸ヶ湯温泉にはぜひ行きたいと思っていたので渡りに船です。しかし、酸ヶ湯温泉はともかくとしても、乳頭温泉は人気が高く、予約がとても取りにくいとの噂です。どうせ乳頭温泉に行くのなら、ぜひ、鶴の湯に泊まってみたいと思い、直接電話してみました。16日の火曜日を予約しようとしたのですが、やはり満室です。ダメもとで前日の15日の海の日は空いているのかと聞くと、湯治客用の一番安い部屋が一部屋だけキャンセルが出ているとのことでした。
ラッキーです。どんな部屋でも、とにかく、あの鶴の湯に泊まれるのです。早速、格安航空券を手配し、鶴の湯の宿泊を中心に旅程を組んでみました。
今回は、秋田空港が起点となり終点も秋田空港です。レンタカーを利用しての旅です。
旅の目的のメインは、もちろん温泉です。それにプラスして、地元の食材を使った郷土料理を提供する居酒屋で、地酒に酔いながら、津軽三味線や”なまはげ”の実演も楽しもうと言う欲張りな計画です。
温泉は、乳頭温泉鶴の湯、八甲田山の酸ヶ湯温泉、白神山地の近くの黄金崎不老ふ死温泉の三カ所に決まりました。どちらもテレビ等で何回も取り上げられている超有名な温泉です。
居酒屋は、青森市内の、津軽じょっぱり漁屋酒場、秋田駅にすぐ近くの、秋田長屋酒場にしました。津軽じょっぱり漁屋酒場では、なんと津軽三味線の生演奏を楽しむことができます。また、秋田長屋酒場では、民謡の生演奏と”なまはげ”の乱入があります。どちらも、郷土料理と地酒には定評があります。
また、観光は、秋田は、武家屋敷通りの角館(かくのだて)、田沢湖、男鹿半島の”なまはげ”、鳥海山の元滝伏流水。青森は、”ねぶた”、十和田湖、奥入瀬渓谷、白神山地の十二湖の青池などです。
盛りだくさんでしょう!? 楽しみです。(笑)
では、初日、7月15日(月)、海の日です。今夜は乳頭温泉鶴の湯に泊まります。
伊丹 7:55発 秋田 9:15着のJAL 2171便です。飛行時間は1時間10分です。あっという間に秋田に着きました。飛行機はかなり空いていて、安い格安航空券が出回るのもうなずけます。
到着ゲートを出るとすぐに今回予約した日産レンタカーのカウンターがあります。今回は、ネットから”たびらいレンタカー予約”を通じて予約しました。
5泊6日と言う長旅の上に、3人ですのでスーツケースが3個になります。レンタカーはある程度の大きさが必要となります。今回は、日産のセレナを予約しました。車が大きくなると料金がかなり高くなります。6日間で55100円かかりました。飛行機が往復3人で39643円だと思うと割高感は拭えません。
タイムズのレンタカーというのは安いらしいのですが、ご存知のようにレンタカーの所有者はタイムズではありません。レンタルする時、契約する相手企業を知らないというのは不安なものです。滅多なことはないと思うのですが、悪質な業者によってトラブルになったという事例もネット上で報告されているようです。(トラブルの記事を見たのですが、悪意を持った記事の可能性もありますので、ご自身で判断してください。)
今回は短時間で計画を立てたこともあって、余裕がなく、面倒くさくなって、深く検討もせずにタイムズレンタカーを諦めてしまいました。次の機会には、タイムズも含め、じっくりと検討したいと思います。
と言うことで、初日の最初の目的地、角館へ出発です。
角館は秋田でも豪雪地帯として知られる仙北市に位置しています。春は桜、夏は青葉、秋は紅葉、冬には雪化粧と四季それぞれに趣があります。みちのくの小京都と呼ばれていますが、京都のように建物が密集しているのではなく、大きな大通りを中心に、ゆったりとした敷地に建てられた武家屋敷が建ち並んでいます。初夏の照りつける日差しの中、枝垂れ桜の緑を背景に、年代を経た落ち着いた佇まいを持つ武家屋敷通りは、京都以上に趣があるのではないかと密かに感じ入ってしまいました。
この枝垂れ桜は樹齢300年を越えていると言われ、その数、約400本との事です。はるか昔に、満開の桜の中、武士や商人たちが、風に舞う桜の花びらを背に歩いていたのではないかと思い巡らせていると、あたかもタイムスリップしたかのような不思議な気持ちになります。次に来る機会があれば、春の、満開の桜の季節に来たいものです。
映画、”たそがれ清兵衛”の撮影で使われたことで、さらに名を知られ、今や年間200万人以上の観光客が訪れると言われている角館、今回はあまり時間をかけられませんでしたが、またの機会にゆっくりと探索してみたいものです。
空港からは角館まで約一時間ぐらいです。カーナビに、角館駅前の、仙北市観光情報センター「角館駅前倉」をセットし、到着。そこでは、観光地図と色々な情報をゲットできます。
そこで教えてもらったのですが、あまり時間が無い場合は、武家屋敷通りを回るだけでも角館の魅力を垣間見ることができるとのことです。駐車場の位置も教えてもらい、また、おすすめの料理店も教えていただきました。
角館に対して、あまり情報を持ってない方には、ここはおすすめです。ぜひ、色々と相談してみてください。本当に親身になって教えてくださいます。
次の目的地は、田沢湖です。
私は正直、田沢湖にはあまり興味がなかったのですが、韓国ドラマ、"アイリス"のロケ地になっていたらしく、韓ドラにはまっている妻からの強力な押しに屈して決定しました。
田沢湖は、水深、423.4mの日本で一番深い湖です。その深さゆえ、厳冬期でも湖面は凍結しません。
また、私が田沢湖に最も魅了されたところが、その湖水の色です。田沢湖の湖水は透明度が高く、深さによって鮮やかに色が変わっていきます。熱帯の海とは微妙に違うようですが、浅いところは明るいエメラルドグリーン、深くなるにつれ濃いペルシャンブルーへと変わっていきます。(ペルシャンブルーと言う色は遊覧船のHPに書いてありました???)とにかく、美しすぎて、見ていて飽きません。
熱帯の島の魅力の一つに美しい海の色があります。この美しい海を見たいがために、はるか熱帯まで旅に出るくらいです。それ程の美しい湖水の色を、ここ田沢湖で見れるとは夢にも思いませんでした。
晴れ渡った青空の下の美しいブルーの湖水。私には語彙が少ないため、田沢湖の色をうまく表現できませんが、ご自分の目で直接ご覧ください。その美しさに感嘆されることでしょう。
また、田沢湖には”たつこ姫伝説”というのがあります。ウィキペディアから引用させて頂きます。
田沢湖のほとり神成村に辰子(たつこ)という名の娘が暮らしていた。辰子は類い希な美しい娘であったが、その美貌に自ら気付いた日を境に、いつの日か衰えていくであろうその若さと美しさを何とか保ちたいと願うようになる。辰子はその願いを胸に、村の背後の院内岳は大蔵観音に、百夜の願掛けをした。必死の願いに観音が応え、山深い泉の在処を辰子に示した。そのお告げの通り泉の水を辰子は飲んだが、急に激しい喉の渇きを覚え、しかもいくら水を飲んでも渇きは激しくなるばかりであった。狂奔する辰子の姿は、いつの間にか龍へと変化していった。自分の身に起こった報いを悟った辰子は、田沢湖に身を沈め、そこの主として暮らすようになった。
北方の海沿いに、八郎潟という湖がある。ここは、やはり人間から龍へと姿を変えられた八郎太郎という龍が、終の棲家と定めた湖であった。しかし八郎は、いつしか山の田沢湖の主・辰子に惹かれ、辰子もその想いを受け容れた。それ以来八郎は辰子と共に田沢湖に暮らすようになり、主のいなくなった八郎潟は年を追うごとに浅くなり、主の増えた田沢湖は逆に冬も凍ることなくますます深くなったのだという。
このたつこ姫の像が田沢湖の湖畔に4体あると言います。そのうち、”アイリス”にも登場した金色に輝くたつこ像を目指します。角館からはすぐ近くです。
実際のたつこ像は想像していたよりも小さく、少しがっかりしたのですが、初めて見た田沢湖の吸い込まれるような美しいブルーの湖水には魅了されてしまいました。
乳頭温泉に早く入りたくて、田沢湖は金色のたつこ像を見ればOKかなと思っていたのですが、湖水の美しさに惹かれ、次の日に遊覧船に乗ることにしました。
たつこ像を見たときも気になっていたのですが、湖畔の浅瀬に小さな魚が群がっていました。遊覧船の乗り場にも群がっており、船員に聞くと、ウグイの群れだそうです。このウグイは餌付けされており、船着き場で100円のエサが売られていました。エサを投げ入れると何百匹というウグイがエサを奪い合います。なかなか面白い光景です。金色のたつこ像の近くにも遊覧船は行くのですが、その近くにも餌付けされたウグイの群れがいっぱいいます。同乗していた外人さんに少しエサを分けてあげたのですが、よほど面白かったのか、下船した後、エサを買って遊んでいました。(笑)
遊覧船は、朝9時から1時間おきに、夕方4時まで運行しています。航行時間は約40分、ひとり1200円です。
今回の、秋田・青森の旅のアップ記事
(1)秋田・青森の旅(1)角館・田沢湖
(2)秋田・青森の旅(2)乳頭温泉 鶴の湯
(3)秋田・青森の旅(3)酸ヶ湯温泉
(4)秋田・青森の旅(4)十和田湖・奥入瀬渓谷